11・25自決の日 三島由紀夫と若者たちの概要
制作:2012年 日本
監督:若松孝二
出演:井浦新、満島真之介、寺島しのぶ、他
11・25自決の日 三島由紀夫と若者たちの見どころ
11・25自決の日 三島由紀夫と若者たちは、三島由紀夫を取り巻く若者を前に出した映画である。
若松孝二監督が脚本・映画化。センセーショナルな社会派映画ですが、若い人から老人まで根強い三島由紀夫ファンから支持されている。
主演は井浦新、満島真之介。
11・25自決の日 三島由紀夫と若者たちのあらすじとネタバレと結末
あらすじ
少年鑑別所で17歳の少年が自殺しました。右翼青年、山口二矢という若者。日本社会党の党首を殺した罪で鑑別所に入っていました。
1966年の日本では、早稲田大学が学費の値下げを要求し、早稲田大学始まって以来の大規模なストライキが始まっていました。一方、ストライキを反対する日本学生同盟というものもできていました。早稲田大学の森田は感銘を受け、日本学生同盟に入ります。三島由紀夫は英霊の聲を出した所でした。その話を読んだ持丸博は機関紙に載せたいと三島に連絡します。それを受けた三島は無償で提供するのでした。
三島は自衛隊ありきな思想であり、自身も入隊したりして精神と肉体を鍛えていました。その後の日米安全保障条約の更新期では、自衛隊をちゃんとした日本の軍隊として国にも認めさせたいと思っていました。
その後、持丸や森田、三島はそのために動きますがなかなかうまくいきません。楯の会という会も作りました。
時は経ち、学生運動を離れた持丸や森田は、三島と共に反革命宣言をし、覚悟を決めます。三島のポリシーは美しい精神は美しい肉体に宿る。とあり、国のためにどう死んでいくかを考えさせられます。森田はいたく感動し、三島のためなら死ねると強い覚悟を持ちます。
大学の卒業が近づくと、持丸は就職と結婚のために楯の会を離れたいと申し出ます。止めるが決意は固く、森田は二代目学生長になります。大規模な暴動が次々と起こる中、盾の会の出番は来ません。むなしいですが、国を守るのは自衛隊ではなく警察なのかも知れません。
そこで三島は無謀な計画を立てます。駐屯地の自衛隊総監を拘束して、憲法改正を迫るというものでした。
ネタバレと結末
楯の会の5名は、駐屯地に入り、総監室を乗っ取ります。要求が伝わりやすいように垂れ幕を持ち込み掲げます。三島は演説し、自衛隊の決起、憲法改正を訴えますが、ヘリや自衛隊のヤジによりその声は消されてしまいます。それでも三島は、天皇陛下万歳を三回叫んで割腹自殺します。そして森田もその刀で割腹自殺します。古賀は三島と森田の自決を成し遂げるべく介錯します。
五年後に三島の奥さんに、その部屋を出る時の気分を聞かれた古賀は両手を広げ、黙って見つめているのでした。