逃げるは恥だが役に立つの概要
制作:2016年 日本
演出:金子文紀、土井裕泰、石井康晴
出演:新垣結衣、星野源、石田ゆり子、古田新太、大谷亮平、他
逃げるは恥だが役に立つのあらすじ
海野つなみの人気漫画を2016年、TBS系「火曜ドラマ」で放送。主演は新垣結衣。
若い女性が派遣切りにあい、丁度そこにプロ独身である男の家政婦として父に言われて派遣されるが、女性は契約結婚として結婚を申し込み住み込みの家政婦となった。
放送直後から今でも再放送を強く希望されており、人気の高いドラマ。二人のダンスや星野源が歌う歌などが大ヒットとなった。
逃げるは恥だが役に立つのあらすじとネタバレと結末
あらすじ
25歳の森山みくりは、大学院まで行ったのに就職できずに派遣社員でした。ある日派遣切りに合い、誰からも必要とされてないと思い込み暗く過ごしていました。そんなみくりを父が取引相手、津崎平匡宅35歳の家事代行として紹介します。平匡もまた、その時に頼んでいた家事代行が仕事が粗く、変えようと思っていた矢先でした。
細かい所にも気が付くみくりを平匡が気に入り、長期契約します。
しかしみくりの父が定年し、田舎への移住を決意してしまいます。田舎に行くとさらに就職できないと考えたみくりは、平匡に契約結婚の提案をします。平匡はびっくりしたものの、雇用主と従業員という関係の契約結婚に踏み切りました。平匡はそれまで童貞でプロ独身です。それでもみくりの仕事ぶりから契約してしまったのでした。
家族を含め、他人の目をごまかすために外では仲のいいふりをすることにします。
みくりは両親への罪悪感もありながらも就職への道は残しておきたいという思いがありました。
そんなみくりに平匡は逃げるは恥だが役に立つということわざを教えます。
難題を乗り越えていく二人。しかしそれで心が通い合おうと雇用主と従業員です。別々の部屋で眠り、踏み込むこともありませんでした。
そんな二人を「新婚らしくない」と疑う人が出てきて、ハグの日を作ったり恋人っぽさを必死で練習します。
ネタバレと結末
そしてそんな二人は温泉旅行に行きます。しかしそこには同じ部屋の同じベッド。少し期待したみくりでしたが結局何も無し。帰ってから平匡はみくりの誕生日を思いだし、結局賞与として現金を送ります。その前に平匡がみくりにキスしていたことをみくりに問い詰められ、みくりと平匡がやっとラブラブになります。
そこからもモタモタしながらもやっと二人は結ばれます。改めてポロポーズする平匡でしたが、中身がみくりが専業主婦になった方が貯蓄に回せる額が多いと聞いてがっくりします。
その頃みくりは友達の八百屋がある商店街の活性化を手伝うために頑張っていました。忙しくなるみくりに代わって平匡も家事をするようになります。
みくりが企画したお青空市場は無事に成功します。みくりと平匡は自然に抱き合い、本当の夫婦となったのでした。
逃げるは恥だが役に立つのみんなの感想
ネタバレなし
よく最近は、恋愛結婚という言葉が主流となり、結婚においては、恋や愛が生じてから結婚するものという考えが多いと思います。たぶんこれは、平等という概念が広まった成果だと思います。ですので、正しいしとも思いますが、離婚率からみると成功とはいえないとも思います。
愛や恋など結婚してから育む形でも良いと思います。なぜなら、恋愛し結婚しても、恋や愛は必然的に冷めるものです。逆に、結婚してからの方が愛が深まる事もあると思います。
このドラマは、後者でしたが、相性が良かったのか自然な感じで惹かれていってました。(30代男性)
そして、自分が出来ないことを人に託すことで助けを求めることがけして逃げることではないということです。
そして、逆に自分ができること、得意な事を認めてくれる人が周りにいることは自己肯定、更には周りの人に自分も周り人の能力を認めてあげることが他者肯定に繋がります。
社会はそんな風に回っているともこのドラマで感じることが出来ます。私達は出来ないことを頑張ることは必要ですが、同様に自分が苦手で、どうしてもの時はバトンを渡すことで周りが活躍でき、そしてその人の居場所を作ることが出来ます。
このドラマの主人公二人は夫婦在り方を物語っています。
夫婦は助け合い、時にぶつかり合いするけれど、最終的には譲り合い認め合うことができるようになっています。
夫婦関係がうまくいかない、これから結婚する方の教科書なるドラマです。(30代女性)
「新世紀エヴァンゲリオン」や、「真田丸」、更に「東京フレンドパーク」のパロディーまでが、違和感なくドラマに組み込まれていた事です。
普通、パロディーが組み込まれてしまうと、一気にドラマの面白さか落ちてしまうという事が多いのですが、このドラマに関しては、逆に良いアクセントになっていたと思います。
元ネタについてあまり詳しくないという人にも、とても分かりやすい作りになっていました。
笑ってし、胸がキュンッとして、切なくなって。
一つのドラマに、たくさんの感情を感じる事が出来て面白かったです。(40代女性)
はじめは打算と互いの利益のための偽装結婚でしたが、一緒に暮らすうちに徐々に心を通わせていきます。『恋ってやっぱりいいな』そう思わせてくれた、胸キュンなお話でした。
ぎこちなくするハグ。「会議」と称して話し合うふたり。不器用に、すれ違ってしまう気持ち。そんなふたりの様子に、じれったさを覚え、一緒に涙し、背中を押して応援したくなる…。
誰かを愛するって傷つくリスクもあるけど、リスクに勝る幸せがある。心を通わせることの素晴らしさを思い出させてくれた、愛おしいドラマでした。(50代男性)
ヒラマサさんと同じようにこじらせている男子だったので、観ていて「分かる!」という気持ちがとても強くありました。
また私も派遣社員として働いていたので、そういう部分も共感することのできる点でした。
とにかく新垣結衣さんがかわいいです。
仕事だと思うから、家事はきちんとやるというところはとても共感しましたし、新垣さんが実際そういう性格なんじゃないかとも少し思ってしまいました(笑)
角はしっかり掃除するよりも丸く掃除してしまう人なんです!と言い放った時の星野源さんの顔が面白かったです。
二人のやり取りが楽しい作品でした。(30代女性)
平匡とみくりはお互いに面倒な性格だなぁ、と思うこともありましたが、すごくお似合いのカップルで、話が進むにつれて少しずつ距離が近くなっていくところが素敵でした。二人の周りにいる人たちも、それぞれキャラクターがはっきりしています。私のお気に入りは、石田ゆり子さんが演じた百合ちゃんでした。バリバリ仕事をしながらも、どこか孤独感があり、たまに年齢を重ねた女性ならではの名言を言うことがあります。今からこのドラマを見る人は、きっと自分が共感できるキャラクターが1人はいると思います。(30代女性)
でも回を追って、二人の関係が少しづつ変化するにつれて、これってやっぱり一緒に時間を共にして、出来事を共有して、向かい合わせでご飯を食べて、そういう事でどんどん距離って縮まるよなと思いました。
毎週火曜日はハグの日、私は結婚していて子供ばかり構っていた時期だったので、早速我が家にも取り入れました。
こういうビジネス婚って、ひょっとしたら今の高い未婚率に歯止めをかけるかも?なんて思ったり。
石田ゆり子さんが、ライバル視されていた若い女の子に放ったセリフやあの場面も本当に素敵でした。(40代女性)
主役の2人以上に、脇のキャラクターが多彩で面白く、このドラマで注目された俳優さんも多いので、今見ても楽しめるドラマだと思います。
いろんなテレビ番組がパロディで登場するのも毎回楽しみでした。特に最終回の「真田丸」のパロディは、タイミングがぴったりで笑えました。(50代女性)
ネタバレあり
さらに契約結婚という、社会問題をうまく取り入れていたのも成功だったと思います。
最初はお互い好意を持っていますが、もやもやした関係が毎回続くので、次回がどうなるのか楽しみでした。星野源と新垣結衣の組み合わせは新鮮であり、ストーリーも波乱万丈でどうなるのか見当もつきませんでした。
新婚旅行からの帰りの電車の中でのキスシーンは最後の方で演じられましたが、何がおきたのかわかりませんでした。おとなしそうな原さんがまさかそこまでという気持ちで呆然としました。
最後は別れておしまいになるのかとハラハラしましたが、無事結婚にたどりつくことができほっとしました。
放映から2年半たちますが、今だに印象的なシーンを覚えているので名作だと思います。(60代男性)
まず第一に終始ガッキーが可愛かったです。また、コウノドリの四宮先生からは想像できないくらいお茶目な役柄で、星野源の幅を感じることができました。
家政婦から始まる恋愛、歳の差婚、同性愛など様々な恋愛観を1つのドラマで見ることができ、どの恋愛も素敵なんだよと教えられたように思います。最後はみんながハッピーエンドで幸せな気持ちで終わることができました。
さらには、家事も仕事も男女平等、専業主婦にも仕事量に見合う対価を与えるべきだという考え方は今の日本にもっと浸透するべきだと思いました。斬新なドラマだったと思います。
(20代女性)
原作がさっぱりした作画だったので、主演の新垣由衣さんと星野源さんが違和感なくて、
実在のカップルのようでした。
主演が主題歌を歌うのは、そんなに珍しいパターンではないですが、
「恋」ダンスがとっても流行って、社会現象になったのは意外でした。
最初は不思議な曲だなと思ったので。
しかし、ストーリーが疑似婚からの事実婚といった、少し低体温な不思議なストーリーなので、
「恋」の少し不思議な歌詞と、くせになるリズムがよく合ったのだと思います。
ストーリーはリアルで辛い事も多いのですが、淡々としたリズムで進んで、なんとなくハッピーというのが、今っぽいのかなと思いました。(20代女性)
平匡にプロポーズされるも、それを「好きの搾取」と言ったみくりの言葉にはどきっとしました。そして、自分の結婚生活を少し見直してみようかなという気にさせてくれました。
放送当時「むずきゅん」と言われていただけあって、2人の恋の進展(主に恋愛下手な平匡に)にムズムズしましたが、それがより面白さを増長させていたのかなと思います。
ハグだけでドキドキしていた時代に戻りたいーと、キュンキュンしながら観ていました。(30代女性)
みくりと平匡の恋の行方も良かったのですが、私はみくりの伯母・百合ちゃんと平匡の同僚・風見さんの年の差カップルの誕生がとても嬉しかったです。風見さんのアプローチを流すような素振りの百合ちゃんも、実は内心ドキドキしている。とても可愛らしくて、このドラマを通し、石田ゆり子さんの大ファンになりました。ポジモンの出現も程よいかき乱し具合でした。百合ちゃんが放った「自分に呪いをかけないで」という言葉、名言です。
みくりと平匡は色んな問題がありました。特に最終話では働き始めたみくりが、余裕を無くしてしまい、平匡に対し強く当たってしまって、自己嫌悪をしていました。このようにリアルにあるような描写を、このドラマは丁寧にかかれていて、よかったと思います。素敵なドラマでした。(30代女性)
主人公の友達や叔母もシングルマザーや高齢処女でバラエティ富んでいるため誰かしらかには感情移入できるのでは?と思います。
そして何より、みくりが可愛いです。1話に1回は小さいチアリーダーやバスガイドになったり情熱大陸のパロディがはじまったりするのですが毎回にやけてしまいます。
それと魅力的なのは頭に残りやすいセリフです。ハグをするときの「出しましょう親密感 かもしましょう新婚感」平匡が何回か発した「プロの独身」という言葉は一度聴いたら頭から離れません。
そして忘れてはいけないのはエンディングの「恋ダンス」です。覚えやすい振りで毎回一緒に踊りたくなります。(そして個人的には風見さんのぎこちないダンスが好きです)(30代女性)
専業主婦の私にとってそれはとても勉強になることであり、みくりさんやヒラマサさんのやりとりから自分の普段やっている家事について誇りを持てるようになった気がします。
また、ヒラマサさんの恋愛に慣れてない感じとミクリの小賢しいと言われる感じが如何にもな恋愛ドラマの主人公とは違いとても親しみの持てる応援したくなる2人で毎回展開がとても楽しみでした。(30代女性)