この胸いっぱいの愛をの概要
制作:2005年 日本
監督:塩田明彦
出演:伊藤英明、ミムラ、他
この胸いっぱいの愛をの見どころ
梶尾真治の短編小説クロノス・ジョウンターの中の「伝説鈴谷樹里の軌跡」を塩田明彦監督が映画化。
20年前の自分に戻り、後悔していることをやり直していく物語である。主演は伊藤英明。
キャッチフレーズは、「思いが叶った瞬間(とき)、さよならが待っている」
この胸いっぱいの愛をのあらすじとネタバレと結末
あらすじ
現在30歳の鈴谷比呂志(伊藤英明)は百貨店に勤めています。
ある日ご当地弁当フェアのため、小学校の時に一年だけ過ごした北九州の門司に行きます。
そこで20年前の自分を見つけてしまいます。喫茶店に入ると自分が20年前の1986年に来ていることを知ります。そしてその喫茶には一緒に飛行機に乗っていたヤクザの布川もいました。そこで二人は一気に仲良くなりました。
そして自分が20年前に祖母の家で暮らしていたこと。祖母の家は旅館だったこと。さらに自分のせいでその旅館が火事に合ってしまう事を思いだします。比呂志はすぐに消火器で火を消しに行きました。
なぜかそのまま旅館で働くことになり、10歳の自分、ヒロと暮らしだします。
そのころのヒロは、近所の和美が好きで、東京の音大を出た和美からバイオリンを習っていました。しかし和美は難病で亡くなってしまうのです。和美は手術を拒否していたのでした。
比呂志はどうにかして和美を救えなかったのだろうかと、今でも思い悩んでいたのです。
布川に過去の思い出を清算できたら、元の世界に戻れると聞いて比呂志は和美の思い出に決着をつけうようと思います。
和美は手術するとバイオリンが弾けなくなるから手術を拒んでいました。どうにかして手術を受けさせようと考えます。しかしそこに衝撃の事実が比呂志を襲います。
ネタバレと結末
実はあの飛行機で事故があり、比呂志自体が死んでいたのでした。
しかし比呂志とヒロはあきらめません。二人で門司のクラシックコンサートで和美を舞台に立たせて、自身をつけさせることです。コンサートは無事に終了し、和美も生きる希望が出てきました。バイオリンが弾けなくなっても生きたい。という言葉を聞いて比呂志は成仏します。
現在では和美は車いすにはなっていますが、バイオリンを弾いています。音楽教室で生徒に教えることに回ったのでした。そんなある日のこと、和美は飛行機事故のニュースを見ます。なかなか一体だけ遺体が見つからなかったけどやっと見つかったという知らせで、顔写真が出ます。するとそこには比呂志の顔が。和美はあの時に、手術を進めてくれた人が比呂志だったことに気が付くのでした。