ヘルタースケルターの概要
制作:2012年 日本
監督:蜷川実花
出演:沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、水原希子、新井浩文、原田美枝子、桃井かおり、他
ヘルタースケルターの見どころ
岡崎京子による同名の漫画を、沢尻エリカで映画化。
蜷川実花監督で、きらびやかな世界と渦巻く闇を極端な映像で目を引いた。
沢尻エリカ5年ぶりの映画だが、この役にのめり込んだため撮影後しばらく体調を崩してしまう。
キャッチフレーズは「見たいものを、見せてあげる」
さまざまな実在する企業とコラボし、出てくる雑誌やパルコでは当時CMもコラボされていた。
ヘルタースケルターのあらすじとネタバレと結末
あらすじ
オシャレな女子がなりたい顔No1である「りりこ」(沢尻エリカ)。
いま、売れに売れているモデルで雑誌からCM、ドラマなど引っ張りだこです。
しかしりりこは、年を重ねるごとに今の栄光が過去になってしまうことを恐れています。
見た目、そして完璧なスタイルと誰もが認める美女。
しかし彼女は性器以外は整形していない場所がないほどのサイボーグ(整形)だったのです。
当時、検事の麻田は麻布プラチナクリニックが脱税や堕胎した胎児の死体臓器売買の疑いをかけており、どうにかして起訴できないかと思っていると、関わりのある政治家などから事件をもみ消されてしまいます。
誰も気が付かなかったけれども、麻田だけはりりこの全身整形に気が付きます。
一方りりこは御曹司のダーリン(窪塚洋介)に夢中です。りりこは羽田というマネージャーに八つ当たりし、そのあとであなたが居ないとダメなのというDV男にありがちなハネムーン期と地獄期を繰り返しながら手籠めにはめていきます。
羽田は羽田で頼ってくる美女、りりこのことを見捨てることができません。
そんなある日、りりこの顔に整形の後遺症が出てきます。
事務所の社長は、メイクアップアーティストに賄賂を渡し、りりこが全身整形であることを口外しないことを約束させて、りりこの修正をさせるのでした。
りりこは麻布プラチナクリニックに再診の予約を入れます。再手術をして美しさを取り戻しますが、整形には高額なメンテナンスが必要です。いつかまた後遺症が出ることにりりこは悩んでいました。
何度も手術を繰り返すりりこを麻田は「ヘルタースケルター」と言います。
ネタバレと結末
やがて同じ事務所に若い可愛い子が入ってきました。
りりこは嫉妬の炎を燃やします。
その上ダーリンが政治家の娘と電撃婚したりとりりこをあおります。そんなりりこは羽田のことをイジメることで精神を正していました。
その時麻田はりりこに近づき麻布プラチナクリニックの悪事を暴きたいといいます。りりこはそのころ薬にれていました。ついに事務所からも肩たたきを食らったりりこは、追い詰められてしまいます。りりこを救いたい羽田は麻布プラチナクリニックの資料をマスコミに送ります。
りりこは記者会見で「見たい物を見せてあげる」といい自分の右目を刺します。
りりこは行方をくらまします。しかし麻田は海外でなおも女王として君臨するりりこを発見するのでした。
ヘルタースケルターのみんなの感想
ネタバレなし
まず、主人公のりりこを沢尻エリカさんが演じたのが良かったです。原作と照らし合わせることが良いかはわかりませんが、私の中ではそれだけで90%くらいはイメージ通りでした。
最初に書いたように、演出が少し派手すぎかなとも思いましたが、原作とは違った別バージョンのヘルタースケルターと考えたら全然楽しめます。(20代女性)
ネタバレあり
美しいけれど、簡単に壊れてしまいそうな繊細さや、多くの葛藤を乗り越えていかなければならない状況とたたかう主人公を沢尻エリカさんはセリフだけでなく、細かな表情などで表現していたと思います。本当にピッタリな役柄だったと思います。(20代女性)
ラストはある意味想像がつくものでした。でもそこにある一人の女性の心の揺れ動く様は観た人に色々なことを考えさせる、そんな作品です。(30代女性)