永遠の0の概要
制作:2013年 日本
監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、吹石一恵、田中泯、山本學、風吹ジュン、平幹二朗、橋爪功、夏八木勲、他
永遠の0のみどころ
探偵ナイトスクープの放送作家であった百田尚樹のデビュー小説である「永遠のゼロ」
たちまちにヒットし、小説、漫画、映画と共に大ヒット。
山崎貴監督が見事に映画化。
永遠の0のあらすじとネタバレと結末
あらすじ
佐伯健太郎(三浦春馬)は弁護士を目指して勉強中。ある日、祖母が亡くなったことで自分と祖父に血のつながりがないことを知ってしまう。
祖父が言うには、本当の祖父は宮部久蔵という戦争で亡くなった人であるという。
いままで祖父と思い込んでいた人は戦後に祖母と再婚したのである。健太郎は姉のフリーライターが戦後60周年という事で戦争をネタにしたいことから、祖父の事を調べて本にしたいから浪人している健太郎に調べてくるように言われてしまう。
宮部について聞きまわるが、口をそろえて海軍一の臆病者と言われてしまう。
訪ねまわる健太郎は海軍航空隊時代に宮部の部下にたどり着き、宮部の詳しい話を聞くことができた。
・・・宮部は零戦パイロットとしては優秀でありましたが、生還して帰ってくることが一番だと思っていたため、当時の日本では受け入れにくい存在でした。
常々生きて帰りたいという宮部と、死んでこそと思う同僚。当時の日本では摩擦が起きるのは当然かも知れません。
部下は当時を振り返るとあの中でそんなことを言ってのけれる宮部こそが強い人だったのかもしれないと告げる。
もっと宮部の事が知りたくなった健太郎は改めて調べなおし、初めは断られた海軍航空隊の級友を何度も訪ねます。
ネタバレと結末
すると、宮部は後輩たちが次々志願するなか自分の無力さに短絡していたという事が解ります。
そして宮部が出陣する日、偶然にも今の祖父と機体を交換しました。そして今の祖父の飛行機はエンジントラブルのため、特攻できずに帰ってきていたのです。
そして今の祖父はその機体から生還できたら家族を頼むという手紙を受け取ります。実は本当の祖父は、機体の調子が悪いことを知っていて、今の祖父が生還できる可能性にかけていたのです。
終戦後、今の祖父は本当に手紙通りに祖母と子供を探し、二人の元に通い続けます。祖母ははじめは拒否したものの次第に今の祖父と再婚したということなのです。
健太郎は自分が無くなることをわかっていて、それでも気がかりな家族に対する思いを受け取ったような気がしました。今の祖父、そして本当の祖父の思いを健太郎は受け止めます。
全てを知ってしまった健太郎が空を見上げると、そこには本当の祖父が笑っている姿が見えるようでした。
永遠の0のみんなの感想
ネタバレなし
この映画をみるまでは、特攻隊というのは、相手の艦隊にぶつかって命を無くすのだと考えていたが、艦隊に辿り着く前に撃ち落とされる機体ばかりであることを知った。特攻する前に撃ち落とされてしまう。その作戦を取らざる得ないほど日本は追い込まれていたのだと、それが素晴らしいことだと考えられてたのだと思うと怖い。(20代男性)
若者たちはこんなふうに、こんな思いで死んでいったのだろう、と思うと心をえぐられるような衝撃を感じた。恐怖、無念、怒り、そういうものがタイレクトに伝わってきた。
戦争で亡くなっていった方たちの魂がこもった映画になっていると思う。是非多くの方に見ていただきたいと思う。(40代女性)
ネタバレあり
本当は宮部を通して家族愛を伝えたかったのでしょうが、国に嫌々ながらでも殉じるのですから、愛国心の関しても考えさせたかったのかも知れません。(60代男性)
自分を犠牲にして、自分がいなくなった後を考え残った家族のことまで考えられる素敵な主人公でした。
宮部が死ぬ直前に自分の妻の名前を部下の大石に教えたのは、大石に自分がこれから守っていけないものを託すことであり、大石が自分の妻と子を自分の代わりに守ってくれると信じてのことだったのも鳥肌が立ちました。(30代女性)